総務省登録業者のスマートクールカインズ彦根店です。
今回はバッテリー膨張の原因をお話したいと思います。
当店ではバッテリー交換と画面修理の2つが圧倒的に多く、よく修理している項目ではありますが
中には当店で交換したバッテリーが膨張してしまった方もいます。
※聞くと1年前に交換したばかりだとか…
こうなると品質の悪いバッテリーを使っているのでは?と思われる方がいらっしゃいますが…
そんなわけがないので何故バッテリーが膨張するのかを詳しく説明させていただきたい!
※筆者が調べた範囲による解説です。ご容赦くださいませ。
まず膨張する原因をざっくり言うと
『使い方』であることが多いです。
やってはいけない使い方、これは凄くシンプルでみなさんもご存知かもしれませんが
- 過充電
- 過放電
- 充電しながらの使用
の3つに大きく分けられます。
過充電
バッテリー(リチウムイオン電池)は正極活物質・負極活物質・電解液・セパレートの4つで構成されていて
80%以上の充電は電圧が高くなり、正極活物質が劣化してリチウムイオンを放出、そして結晶構造変化により酸素も放出し始めます。
その酸素が電解液を酸化分解させると二酸化炭素や水ができ、更に水が電解液やリチウムと反応してガス(恐らく炭化水素)を発生させます。
そのガスが溜まりバッテリーが膨張してしまうわけです。
過放電
電圧が下がりすぎると負極活物質である銅箔が溶け始めて析出して内部短絡(いわゆるショート)を起こします。
それと並行して電解液の還元分解反応が起きて、これまたガス(これも炭化水素)が発生します。
バッテリーが膨張した古い端末をお持ちいただくことがありますが、過放電が原因なことがほとんどです。
実際に久々に見てみたら画面が浮いてた!というケースは珍しくないので
押し入れにしまっているスマホはモバイルバッテリーは、定期的にチェックしてあげましょう。
充電しながらの使用
大半の方が経験されてるとは思いますが、長時間の使用や充電しながらの使用で端末が熱くなったことはありませんか?
バッテリーにとって高温状態というのは非常に良くありません。それだけで劣化が早まります。
20℃の電池と40℃に温まった電池では4倍寿命に差が出るとのこと。
40℃って中々いかないかと思うかもしれませんが、バッテリー診断で最高温度を調べると40℃~60℃のケースはあります。
なおかつ高電圧になりやすい為、過充電同様に劣化しガスが発生します。
といった感じでしょうか?特に過充電と充電しながらの使用は心当たりがある方がほとんどだと思います。
基本的に累計で50000%くらい充電すると交換サイクルになりますが、調べるとどうやら上手く使えばもっといけるみたいです。
そこらへんの検証はしてみたいなーと思うので、iPhone12買ったら試してみようかな…?
ちなみに『継ぎ足し充電』はOKです!
というとリチウムイオン電池にはメモリー効果がないそうで、しても問題がないとのこと
ただ継ぎ足すにしても20%~80%の間でやるのが理想です。
ここまで読んでいただければ分かったかもしれませんが、高電圧、低電圧が良くない為ですね。
この流れで行くと『使い切ってから充電した方がいい』という話も微妙なラインになってきました。
かなり昔に調べた情報だと「月に一度は0%にしてから充電すると良い」というのがあるのですが…実際どうなんでしょう?
バッテリーのことだけを思えば、しない方が良い気もします。
しかしiPhoneのことまで考えた場合はした方が良いのかもしれません。
あまり適当なことは言いたくありませんが、もう好みでいいかも!?って思ってしまいますね。
まとめ
・充電しながら使わない
・80%を超えたら充電をやめる
・熱くなったら冷ます
この3つを意識すれば長持ちするはずです。
また、3ヶ月以上充電せず放置してあるバッテリーは定期的に充電してあげてくださいね!
iPhoneに限らず、他製品でもそうですが膨らんでからでは遅い場合がほとんどです。
もちろんiPhoneであればバッテリー交換で直せますので、膨らんでしまった場合は是非お任せくださいね。
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