iPhoneにある修正不可能の脆弱性
みなさんこんにちはスマートクール彦根店です。
今回は一風変わったお話です…
タイトルにある修正不可能の脆弱性と聞くと、えっ大丈夫なの?と思ってしまいますよね。
先に言っておくと大丈夫です!実際に特定の個人の端末に悪用などはできないのでご安心ください。
いやじゃあその脆弱性って何さってところなんですが、これはiPhone4S~iPhoneXまでの端末全てに存在しています。
『BootROM Exploit』と呼ばれる脆弱性で、BootROMとはiPhoneを立ち上げた際に一番最初に実行されるコードを格納したチップのことを指します。
つまりは基板上に脆弱性が存在するということで、iOSのアップデートでは修正できません。
一応iPhone4S~iPhoneXまでと言いましたが、これはApple A5~A11が搭載されていればという話なのでiPadやiPodも対象となります。
この脆弱性が見つかったのがiPhone4以来ということで、Appleのセキュリティ関連の人達からすると大ニュースなんです!
Jailbreak、脱獄とは
脆弱性が見つかったからといって何?どうすればいいの?という話ですよね。
細かい話になってしまうのですが、iPhoneやiPad、iPodには『脱獄』といわれる普通のiPhoneじゃできないことをできるようにしてしまうものがあります。
Apple Storeにないアプリをインストールしたりと、自由自在にカスタマイズできるようになりますが、それをするには勿論iOSのセキュリティを突破しないといけません。
これは新しいOSをリリースすれば対策ができるので(対策してもハッカーが脆弱性を見つけ出すのでイタチごっこになっています)そこまで問題ではありません。
それに最近は脱獄しないとできなかったことが、純正の機能として追加されてきているのでメリットも減ってきました。
今や普通に画面収録できますが、一昔前は脱獄しないとiPhone単体ではできなかったのはご存知でしょうか?そういったことです。
しかし今回のBootROM Exploitが見つかったことにより、好きなiOSで脱獄できるようになります。
好きなOSにダウングレードもできてしまうんです…(もちろん脱獄しないとできません)ナンノコッチャと思われる方が大半だと思いますが、これが脱獄している人にはかなり大きいんです!
ちなみにですが、まだiOS13は脱獄できません。というより一般の人が脱獄できるツールがまだ完成していないんです(すでに脱獄に成功している動画はあるので時間の問題ですが…)
このように最新のiOSが脱獄できるようになるまでは少し時間がかかるんですね、アップデートしなければいい話なんですけど。
しかし今回の脆弱性はソフトウェア側ではなく、ハードウェア側の問題となるので…最新だろうがなんだろうがお構いなしということです。
また、それによってハッカー側の開発や研究も進むため…今後も盛り上がっていくでしょう。
ちなみに今回の脆弱性で脱獄するにはパソコンに繋ぐ必要があるため、遠隔でどうこうとかの心配は要りません。
実は似たようなものがNintendo Switchでも存在してたり…
普通に使う分には気にならない、興味のない内容だとは思いますが、iPhoneのセキュリティが完璧というわけではないことを覚えておきましょう。
この脆弱性が見つかったのは少し前の話なんですが、ネタがないので少しご紹介させていただきました。
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